たかしま農場のお米を食べられるお店
鮨 いその
店主 磯野直大さん
当店では鮨に必要不可欠なシャリに、たかしま農場さんのお米を使用しています。もともとは共通の知人に紹介していただいたのがきっかけでした。たかしま農場さんはシンプルにお米の味が美味しいのはもちろんのこと、水分が重要になるシャリのために新米への切り替え時期を提案してくださったり、使いやすいように1キロずつの小分けで納品してくださったりと、こちらのことを考えてサポートしてくださるのがとてもありがたいです。
夏はあつく、お米に手あつく。SUMMER
風が吹き抜けていく。
私たちの頬をなぞりながら、
伸び始めた稲を揺らしながら、
風が吹き抜けていく。
なんだか、夏が私たちに挨拶してくれているみたいだ。
「ひさしぶりだね」
「今年もよろしくね」
飛びそうになる帽子を押さえながら、私たちは青嵐を見送る。
風が去ったあと、蝉の鳴き声がいっそう大きく聞こえた。
彼らもまた、この短い夏を喜んでいるようだった。
青嵐(せいらん):青葉を揺らすように吹く、やや強い夏の風のこと。
ないこの地域では手が足りていない農家さんも多いのが現状です。助け合うことで地域全体を守り、活性化させられたらいいと思っています。
春に植えた稲も少しずつ伸びてきた頃、暑さの厳しい夏が始まります。この時期のお米づくりは、「水管理」と「草刈り」がメイン。水管理では気温や天候、稲の生育状況を見ながら、田んぼの水の量を調節します。この水の量はお米農家によって様々で、私たちも正解がわかっているわけではありません。これまでのお米づくりで培った経験と知識が活かされる場面です。そしてもう一つ、草刈りも稲の生育に影響する大切な作業です。田んぼの周りの畦道に生えた雑草は、稲に必要な日差しを遮ってしまいますし、虫を寄せ付けることにも繋がります。春の田植え時期に行う除草作業もそうでしたが、やはり細かいところは手作業で。厳しい暑さの中で行うこの草刈りは、一年の作業の中でもっとも地道で大変な作業といえます。しかしこの作業こそがおいしいお米を作る上では欠かせません。
お米づくりにおいて、「青田を見て喜ぶな」というような言葉を耳にすることがあります。その意味は、「一見順調に育っているように見えても、実際に稲を刈るまで気を抜いてはいけない」ということ。目に見える成果の出にくい夏こそ、地道で丁寧な作業が求められるのです。
また、この時期はお米づくりのかたわらで、他の農家さんの作業を手伝うことも。若者が少ないこの地域では手が足りていない農家さんも多いのが現状です。助け合うことで地域全体を守り、活性化させられたらいいと思っています。
春に植えた稲も少しずつ伸びてきた頃、暑さの厳しい夏が始まります。この時期のお米づくりは、「水管理」と「草刈り」がメイン。水管理では気温や天候、稲の生育状況を見ながら、田んぼの水の量を調節します。この水の量はお米農家によって様々で、私たちも正解がわかっているわけではありません。これまでのお米づくりで培った経験と知識が活かされる場面です。そしてもう一つ、草刈りも稲の生育に影響する大切な作業です。田んぼの周りの畦道に生えた雑草は、稲に必要な日差しを遮ってしまいますし、虫を寄せ付けることにも繋がります。春の田植え時期に行う除草作業もそうでしたが、やはり細かいところは手作業で。厳しい暑さの中で行うこの草刈りは、一年の作業の中でもっとも地道で大変な作業といえます。しかしこの作業こそがおいしいお米を作る上では欠かせません。お米づくりにおいて、「青田を見て喜ぶな」というような言葉を耳にすることがあります。その意味は、「一見順調に育っているように見えても、実際に稲を刈るまで気を抜いてはいけない」ということ。目に見える成果の出にくい夏こそ、地道で丁寧な作業が求められるのです。
また、この時期はお米づくりのかたわらで、他の農家さんの作業を手伝うことも。若者が少
夏も、機械のメンテナンスは欠かせません。使っている機械のことをしっかりと理解するために、できるところは自分たちで。もちろん整備業者に依頼することもありますが、
その際も農場まできてもらい、できるだけ整備の様子を自分たちの目で見ることを心がけています。とはいえ機械に故障はつきもの。つい最近も1台が故障し、買い替えることになってしまいました。機械はとても高額なため、1台でも大きな出費です。こうした事態を極力避けるためにも、日頃のメンテナンスを欠かさず、大事に長く使用できるようにすることが大切なのです。
夏も、機械のメンテナンスは欠かせません。使っている機械のことをしっかりと理解するために、できるところは自分たちで。もちろん整備業者に依頼することもありますが、その際も農場まできてもらい、できるだけ整備の様子を自分たちの目で見ることを心がけています。とはいえ機械に故障はつきもの。つい最近も1台が故障し、買い替えることになってしまいました。機械はとても高額なため、1台でも大きな出費です。こうした事態を極力避けるためにも、日頃のメンテナンスを欠かさず、大事に長く使用できるようにすることが大切なのです。
夏の深川は風が強く、昼夜の寒暖差も大きい地域です。この環境はお米づくりにおいて重要な要素で、深川を米どころたらしめている理由にもなっています。風通しの良さは稲が病気になりにくい環境をつくりますし、寒暖差があることで夜のうちに稲がしっかりと休み、暖かい昼間にぐんぐんと成長することができるのです。
自然豊かな深川では虫やカエルなど多くの生き物が生息していますが、夏にはホタルもやってきます。それは、深川の水が綺麗であることのなによりの証。毎年ホタルを目にするたびに、農薬や化学肥料の使用を控えた私たちのお米づくりが、この地域の自然を守ることに繋がっていることを実感できます。これからも豊かな深川を守っていくために。人にも環境にもやさしいお米づくりが、私たちのモットーです。
夏の深川は風が強く、昼夜の寒暖差も大きい地域です。この環境はお米づくりにおいて重要な要素で、深川を米どころたらしめている理由にもなっています。風通しの良さは稲が病気になりにくい環境をつくりますし、寒暖差があることで夜のうちに稲がしっかりと休み、暖かい昼間にぐんぐんと成長することができるのです。
自然豊かな深川では虫やカエルなど多くの生き物が生息していますが、夏にはホタルもやってきます。それは、深川の水が綺麗であることのなによりの証。毎年ホタルを目にするたびに、農薬や化学肥料の使用を控えた私たちの
お米づくりが、この地域の自然を守ることに繋がっていることを実感できます。これからも豊かな深川を守っていくために。人にも環境にもやさしいお米づくりが、私たちのモットーです。
長かった冬が終わり日の出が早くなると、おのずと目が覚めるのも早くなります。それは、お米づくりをするなかで私たちの体が自然に適応してきた証拠。春の訪れというのは嬉しいものですが、お米づくりにおいてはいわば「戦闘開始」の合図です。降雪量の多いここ深川市では、ビニールハウスを覆うほどの雪が積もるため、まずはハウスの中の土が見えるぎりぎりのところまで除雪しなければいけません。その後、気温が上がって土が顔を出してくると、ようやく新たなお米づくりの準備が整います。
春の作業は、大きく分けると「苗づくり」「田起こし」「田植え」の三つ。「苗づくり」ではまずポットに種を蒔いて、ハウスの中に並べていきます。たかしま農場には9棟ものハウスがあるため、
この作業だけで9日ほどかかります。種を蒔いた後はスプリンクラーで水を撒いていくのですが、ここでの水加減はお米づくりにおける最初の難関と言えるかもしれません。苗の様子をよく観察しながら、ときには水の量を控えることも。長年のお米づくりで培った経験と知識で、健全な苗を育てていきます。
「苗づくり」と並行して行うのが「田起こし」。冬の間に固まった土をトラクターを使ってほぐし、肥料を混ぜ込んで土に栄養を与える作業です。おいしいお米づくりに、いい土づくりは欠かせません。ひと通り田起こしが終わった後には、川の水を入れて田をひたひたに満たし、さらに丁寧に土をかき混ぜて表面を平らにします。これで土の準備は完了。苗も十分に育ったら、いよいよ「田植え」です。
田植えは5月中旬に行うのが一般的ですが、たかしま農場では少し遅らせて、5月下旬から6月上旬を目処に行います。
気温や水温により稲の生育は大きく左右されるため、早くお米を届けたい気持ちをぐっとこらえて、気温が高くなるのを待つのです。田植えできる面積は1日におよそ2ヘクタール(2万㎡)。これを苗づくりと同じように9日ほどかけて行います。この大変な作業には毎年多くの人が手伝いに来てくれていて、一種の恒例行事のようになっています。春の作業もいよいよラストスパート。手伝ってくれる皆さんの気持ちも背負って、今年もおいしいお米ができるよう願いを込めます。
長かった冬が終わり日の出が早くなると、おのずと目が覚めるのも早くなります。それは、お米づくりをするなかで私たちの体が自然に適応してきた証拠。春の訪れというのは嬉しいものですが、お米づくりにおいてはいわば「戦闘開始」の合図です。降雪量の多いここ深川市では、ビニールハウスを覆うほどの雪が積もるため、まずはハウスの中の土が見えるぎりぎりのところまで除雪しなければいけません。その後、気温が上がって土が顔を出してくると、ようやく新たなお米づくりの準備が整います。
春の作業は、大きく分けると「苗づくり」「田起こし」「田植え」の三つ。「苗づくり」ではまずポットに種を蒔いて、ハウスの中に並べていきます。たかしま農場には9棟ものハウスがあるため、この作業だけで9日ほどかかります。種を蒔いた後はスプリンクラーで水を撒いていくのですが、ここでの水加減はお米づくりにおける最初の難関と言えるかもしれません。苗の様子をよく観察しながら、ときには水の量を控えることも。長年のお米づくりで培った経験と知識で、健全な苗を育てていきます。
「苗づくり」と並行して行うのが「田起こし」。冬の間に固まった土をトラクターを使ってほぐし、肥料を混ぜ込んで土に栄養を与える作業です。おいしいお米づくりに、いい土づくりは欠かせません。ひと通り田起こしが終わった後には、川の水を入れて田をひたひたに満たし、さらに丁寧に土をかき混ぜて表面を平らにします。これで土の準備は完了。苗も十分に育ったら、いよいよ「田植え」です。
田植えは5月中旬に行うのが一般的ですが、たかしま農場では少し遅らせて、5月下旬から6月上旬を目処に行います。気温や水温により稲の生育は大きく左右されるため、早くお米を届けたい気持ちをぐっとこらえて、気温が高くなるのを待つのです。田植えできる面積は1日におよそ2ヘクタール(2万㎡)。これを苗づくりと同じように9日ほどかけて行います。この大変な作業には毎年多くの人が手伝いに来てくれていて、一種の恒例行事のようになっています。春の作業もいよいよ
ラストスパート。手伝ってくれる皆さんの気持ちも背負って、今年もおいしいお米ができるよう願いを込めます。
たかしま農場がこだわる「有機栽培米」。無農薬・無化学肥料でつくるお米は環境に配慮しているだけでなく、自然の力を引き出すことで甘みが強くなるのが特徴です。このおいしいお米をつくる上では、大変なことも沢山あります。例えば、除草。
田植えの後には多くの雑草が生えてくるため、稲が必要とする栄養を吸収されてしまわないよう、隅々まで雑草を取り除く必要があるのです。除草機のメンテナンスが欠かせないのはもちろん、機械で取り除けない部分は人の手で行わなければなりません。技術の進歩によってお米づくりも機械化・効率化が進んできましたが、やはり大事なところは手作業で。これもたかしま農場のこだわりです。しっかりと自分たちの目で見て、手で触れて、丁寧にお米づくりを行うこと。それがおいしさにも繋がるのだと考えています。
春はまだまだお米づくりの始まりの季節ですが、今から考えているのはお米が皆さんに届いたときのこと。喜んでくれた顔を想像しながら行うお米づくりが、私たちの生きがいです。
たかしま農場がこだわる「有機栽培米」。無農薬・無化学肥料でつくるお米は環境に配慮しているだけでなく、自然の力を引き出すことで甘みが強くなるのが特徴です。このおいしいお米をつくる上では、大変なことも沢山あります。
例えば、除草。田植えの後には多くの雑草が生えてくるため、稲が必要とする栄養を吸収されてしまわないよう、隅々まで雑草を取り除く必要があるのです。除草機のメンテナンスが欠かせないのはもちろん、機械で取り除けない部分は人の手で行わなければなりません。技術の進歩によってお米づくりも機械化・効率化が進んできましたが、やはり大事なところは手作業で。これもたかしま農場のこだわりです。しっかりと自分たちの目で見て、手で触れて、丁寧にお米づくりを行うこと。それがおいしさにも繋がるのだと考えています。
春はまだまだお米づくりの始まりの季節ですが、今から考えているのはお
米が皆さんに届いたときのこと。喜んでくれた顔を想像しながら行うお米づくりが、私たちの生きがいです。
待ちに待った稲刈りの季節。春や夏に感じた水や土、草の匂いとはまた違う、カラッとした匂いに秋の訪れを感じます。今年は豊作で、美味しいお米がたくさん出来ました。新米はまず自分たちで食べてみるのですが、みずみずしい香りがしてとても美味しいです。大変だった田植えや生育管理を経て迎えるこの瞬間が、お米づくりで最も報われる瞬間に違いありません。このお米が皆さんのもとへ届くのが楽しみです。
稲刈りの工程を簡単にご紹介します。稲が育ったからといってすぐに刈り取れるわけではなく、まずは田んぼの水を抜いて乾かす必要があります。コンバインで刈り取りをするために欠かせない工程なのですが、水を抜いてしまうとそれ以上稲に栄養がいかなくなるため、美味しいお米に仕上げるためにはタイミングが重要です。水を抜いた後も、雨が降ればまた乾くまで待たなければならず、
作業ができない日もしばしば。ここまで来ても予定通りには進んでくれません。刈り取った稲は乾燥機で乾燥させ、もみを剥いで玄米にします。その状態で農協で検査を受けることでようやく皆さんのもとへお届けできる状態になるのです。農協でお米を保管する農家さんも多い中で、たかしま農場では一貫して手元に保管し、必要な時にスピーディーに発送できる体制を整えています。
お米づくりに正解はありません。しかし正解がないからこそ続けていけるのだと思います。まだ今年のお米が出来上がったばかりですが、既に来年へのアイディアも。その一つが獣害対策です。有機栽培米は人だけでなく動物にとっても美味しいお米なのか、毎晩のように鹿がやってきては稲を倒してしまったり、食べてしまったりする問題がありました。収穫量に直接関わる部分ですから、なんとかしなくてはいけません。田んぼをピンク色のテープで囲うことで鹿の侵入を防げるらしいので、
来年は実践していこうと思っています。来年は実践していこうと思っています。あくまでも環境や動物に優しい方法にこだわりながら、美味しいお米を作っていく。そのために私たちは試行錯誤を続けます。
待ちに待った稲刈りの季節。春や夏に感じた水や土、草の匂いとはまた違う、カラッとした匂いに秋の訪れを感じます。今年は豊作で、美味しいお米がたくさん出来ました。新米はまず自分たちで食べてみるのですが、みずみずしい香りがしてとても美味しいです。大変だった田植えや生育管理を経て迎えるこの瞬間が、お米づくりで最も報われる瞬間に違いありません。このお米が皆さんのもとへ届くのが楽しみです。
稲刈りの工程を簡単にご紹介します。稲が育ったからといってすぐに刈り取れるわけではなく、まずは田んぼの水を抜いて乾かす必要があります。コンバインで刈り取りをするために欠かせない工程なのですが、水を抜いてしまうとそれ以上稲に栄養がいかなくなるため、美味しいお米に仕上げるためにはタイミングが重要です。水を抜いた後も、雨が降ればまた乾くまで待たなければならず、作業ができない日もしばしば。ここまで来ても予定通りには進んでくれません。刈り取った稲は乾燥機で乾燥させ、もみを剥いで玄米にします。その状態で農協で検査を受けることでようやく皆さんのもとへお届けできる状態になるのです。農協でお米を保管する農家さんも多い中で、たかしま農場では一貫して手元に保管し、必要な時にスピーディーに発送できる体制を整えています。
お米づくりに正解はありません。しかし正解がないからこそ続けていけるのだと思います。まだ今年のお米が出来上がったばかりですが、既に来年へのアイディアも。その一つが獣害対策です。有機栽培米は人だけでなく動物にとっても美味しいお米なのか、毎晩のように鹿がやってきては稲を倒してしまったり、食べてしまったりする問題がありました。収穫量に直接関わる部分ですから、なんとかしなくてはいけません。田んぼをピンク色のテープで囲うことで鹿の侵入を防げるらしいので、来年は実践していこうと思っています。あくまでも環境や動物に優しい方法にこだわりながら、美味しいお米を作っていく。そのために私たちは試行錯誤を続けます。
稲刈りの作業の合間に、他の農家さんのお手伝いをすることがあります。地域全体で高齢化が進んでいる昨今、そういった助け合いは欠かせません。たかしま農場でも春の田植えに続いて、秋も少人数ですがボランティアの方が手伝ってくれました。一緒にお米の出来上がりを喜べる仲間のようで、とても心強い存在です。私たちとしてはボランティアに来てくれるだけでとても助かるのですが、さらに嬉しいことも。それはたかしま農場でのボランティアをきっかけにして農業に興味を持ってくれた若い人たちの存在です。若い人が増えれば今以上に連携や情報交換がしやすくなり、地域や農業の活性化に繋がるはずです。もちろん、新規就農は想像以上にハードルが高いですし、さらに有機栽培ともなると大変なことが多いので、私たちも気軽に勧めることはできません。
それでも頑張りたいと思ってくれる人がいるなら、私たちもできる範囲のサポートをしていきたいと思っています。
稲刈りの作業の合間に、他の農家さんのお手伝いをすることがあります。地域全体で高齢化が進んでいる昨今、そういった助け合いは欠かせません。たかしま農場でも春の田植えに続いて、秋も少人数ですがボランティアの方が手伝ってくれました。一緒にお米の出来上がりを喜べる仲間のようで、とても心強い存在です。私たちとしてはボランティアに来てくれるだけでとても助かるのですが、さらに嬉しいことも。それはたかしま農場でのボランティアをきっかけにして農業に興味を持ってくれた若い人たちの存在です。若い人が増えれば今以上に連携や情報交換がしやすくなり、地域や農業の活性化に繋がるはずです。もちろん、新規就農は想像以上にハードルが高いですし、さらに有機栽培ともなると大変なことが多いので、私たちも気軽に勧めることはできません。
それでも頑張りたいと思ってくれる人がいるなら、私たちもできる範囲のサポートをしていきたいと思っています。
春から続いたお米づくりが一段落する冬。雪虫が飛び交い、重ね着をせずにはいられない時期になると、一年の終わりを感じます。さて、一年の集大成であった収穫作業のあと、お米農家はどのように過ごしているでしょうか。実はこの時期こそ、春にお米づくりをスタートさせるためのとても大事な準備期間なのです。
主な作業は「育苗ハウス」という苗を育てる場所の準備。50mもの鉄骨にビニールを張る作業です。この作業は自分たちだけでは行えず、例年近くの農家さん4件ほどが集まって協力しながら進めます。無事にビニールを張り終えたら、風で飛ばされないようヒモで固定してハウスの完成です。完成後は、融雪剤も使用しながらハウス内の雪を早く解かし、土をしっかりと乾かしていきます。
「苗半作」という言葉があるのですが、お米の出来の半分は苗づくりで決まると言われているほど。ここで「乾かす」という工程を怠ると、土中のワラの分解が遅くなって苗が地面から栄養を吸えなくなってしまうため、冬の作業の中でも特に重視しています。
今年の深川は例年に比べ、30㎝ほど少ない積雪量でした。一見すると作業が楽になるように思えるのですが、実は注意が必要です。なぜなら、年間通しての降水量は変わらないと言われているから。つまり雪が少なかった分、土の乾燥が重要な春先に降雨量が増える可能性があるということです。前年の冬も雪が少なかったのですが、春先の雨に苦労した農家さんが多数いました。たかしま農場では春の種まきの時期を遅らせて、その分土を乾かす時間を長く取るようなアプローチを昨年から行なっています。このような春に向けた計画や資料集め、情報交換も冬の期間の大事な仕事です。
春から続いたお米づくりが一段落する冬。雪虫が飛び交い、重ね着をせずにはいられない時期になると、一年の終わりを感じます。さて、一年の集大成であった収穫作業のあと、お米農家はどのように過ごしているでしょうか。実はこの時期こそ、春にお米づくりをスタートさせるためのとても大事な準備期間なのです。
主な作業は「育苗ハウス」という苗を育てる場所の準備。50mもの鉄骨にビニールを張る作業です。この作業は自分たちだけでは行えず、例年近くの農家さん4件ほどが集まって協力しながら進めます。無事にビニールを張り終えたら、風で飛ばされないようヒモで固定してハウスの完成です。完成後は、融雪剤も使用しながらハウス内の雪を早く解かし、土をしっかりと乾かしていきます。「苗半作」という言葉があるのですが、お米の出来の半分は苗づくりで決まると言われているほど。ここで「乾かす」という工程を怠ると、土中のワラの分解が遅くなって苗が地面から栄養を吸えなくなってしまうため、冬の作業の中でも特に重視しています。
今年の深川は例年に比べ、30㎝ほど少ない積雪量でした。一見すると作業が楽になるように思えるのですが、実は注意が必要です。なぜなら、年間通しての降水量は変わらないと言われているから。つまり雪が少なかった分、土の乾燥が重要な春先に降雨量が増える可能性があるということです。前年の冬も雪が少なかったのですが、春先の雨に苦労した農家さんが多数いました。たかしま農場では春の種まきの時期を遅らせて、その分土を乾かす時間
を長く取るようなアプローチを昨年から行なっています。このような春に向けた計画や資料集め、情報交換も冬の期間の大事な仕事です。
たかしま農場はこの度2つの品評会(KIWAMI米コンテスト2025銀賞受賞・玄米王2025入賞)で賞を獲ることが出来ました。ここ数年は毎年品評会で何かしらの成績を残せるようになってきており、自信に繋がっています。しかし、お米づくりに終わりはありません。2026年のお米づくりで目指すのは、美味しさはそのままに粒張り(お米がふっくらしていて弾力がある状態のこと)を良くすること。そのために改善したいのが水管理です。近年は北海道でも夏場の気温が高くなることが多く、対策として水を入れっぱなしにして流す方法を行なっていたのですが、それでは粒が張りにくいのだと品評会の際に助言をもらいました。高温の影響を最も受ける九州で長年に渡り品評会で優秀な成績を収めている農家さんからの助言です。
このような有益な情報が得られるのも、品評会に参加する大きな意義だと思っています。もう一つ実践したいのが、「アイガモロボ」の導入。これは有機栽培の課題である雑草対策を行える機械です。金額は高いのですが、今まで人力で行っていた部分を省力化していくためにも試験的に導入してみるつもりです。さらにはお米づくり以外の新規事業として、パック雑穀ごはんの開発と台湾への展開も計画しています。
私たちが考えるのは、今年のお米づくりのことだけではありません。10年後、20年後を見据えて、より環境や人に優しいお米づくりをすること。そうやってつくったメイドイン北海道の美味しいお米を全国、そして世界へ届けていくこと。現状に満足することなく研究や挑戦を繰り返す原動力は、「北海道のお米を世界一美味しくしたい」という思いなのです。
たかしま農場はこの度2つの品評会(KIWAMI米コンテスト2025銀賞受賞・玄米王2025入賞)で賞を獲ることが出来ました。ここ数年は毎年品評会で何かしらの成績を残せるようになってきており、自信に繋がっています。しかし、お米づくりに終わりはありません。2026年のお米づくりで目指すのは、美味しさはそのままに粒張り(お米がふっくらしていて弾力がある状態のこと)を良くすること。そのために改善したいのが水管理です。
近年は北海道でも夏場の気温が高くなることが多く、対策として水を入れっぱなしにして流す方法を行なっていた
のですが、それでは粒が張りにくいのだと品評会の際に助言をもらいました。高温の影響を最も受ける九州で長年に渡り品評会で優秀な成績を収めている農家さんからの助言です。このような有益な情報が得られるのも、品評会に参加する大きな意義だと思っています。もう一つ実践したいのが、「アイガモロボ」の導入。これは有機栽培の課題である雑草対策を行える機械です。金額は高いのですが、今まで人力で行っていた部分を省力化していくためにも試験的に導入してみるつもりです。さらにはお米づくり以外の新規事業として、パック雑穀ごはんの開発と台湾への展開も計画しています。
私たちが考えるのは、今年のお米づくりのことだけではありません。10年後、20年後を見据えて、より環境や人に優しいお米づくりをすること。そうやってつくったメイドイン北海道の美味しいお米を全国、そして世界へ届けていくこと。現状に満足することなく研究や挑戦を繰り返す原動力は、
「北海道のお米を世界一美味しくしたい」という思いなのです。












たかしま農場のお米を食べられるお店
店主 磯野直大さん
当店では鮨に必要不可欠なシャリに、たかしま農場さんのお米を使用しています。もともとは共通の知人に紹介していただいたのがきっかけでした。たかしま農場さんはシンプルにお米の味が美味しいのはもちろんのこと、水分が重要になるシャリのために新米への切り替え時期を提案してくださったり、使いやすいように1キロずつの小分けで納品してくださったりと、こちらのことを考えてサポートしてくださるのがとてもありがたいです。
たかしま農場のお米を食べられるお店
系列店の「SUU」のディレクターから勧められたのをきっかけに、ランチプレートのご飯と、毎月開催しているお料理教室にたかしま農場さんのお米を使わせていただいています。白米のままはもちろん、炊き込みご飯や酢飯などにしてもそれぞれの味に寄り添ってくれるのでとても使いやすいです。当店のおすすめメニューは「スペシャルプレート」。お肉料理中心のメインと野菜中心のデリが4〜5種、そしてハーフサイズのキッシュまでセットになった大満足プレートです。
たかしま農場のお米を食べられるお店
店主 今泉 光則さん
お店を開く際に「せっかくだから深川の名産を使用した定番メニューを作ろう」と思い、それ以来15年間に渡ってたかしま農場さんの黒米を使用させていただいています。おすすめのメニューは「仔羊のボロネーズと深川産長芋の深川産黒米リゾット」。黒米のおいしさと食感の良さを楽しむことができます。また塩麹も使用させていただいていますが、他の塩麹と比べて味が丸いのが特徴だと思います。素材の味を邪魔せず、引き出してくれるので使いやすいです。
たかしま農場のお米を食べられるお店
たかしま農場さんが元々SHIROのファンであったことをきっかけに、お米を仕入れさせていただいています。農薬や化学肥料を使わず、豊かな土地で育てるお米づくりに共鳴しました。配送業者さんのスケジュールによっては、わざわざ深川から直接お米を届けてくれることもあり、私たちと一緒にお店をつくってくださっているようで、とても心強いです。5月から新メニューとして登場したスープカレーは、たかしま農場さんのゆめぴりかを使用。ご飯の上に散らす星屑昆布が、ゆめぴりかの粘り気や甘みとマッチして、スープカレーの美味しさをより引き立ててくれています。
お米の〈頂き〉に乗せたい、ごはんのおともをご紹介
上島家はもともとお米づくりをしていたわけではなく、かつては富山県で地主として機(はた)織りの事業を営んでいました。時代が変化していくなかで、北海道米の未来に可能性を感じ、当時からお米の一大産地だった深川市への移住を決心します。こうして「たかしま農場」は始まりました。現在も続く丁寧なお米づくりは、ルーツである機織りと通じているのかもしれません。
時は第二次世界大戦もあった激動の時代。上島家も徴兵を乗り越えて、深川でのお米づくりを進めます。田を耕すのにもまだ馬を使うのが主流だった時代に、もともと機械が好きだった2代目上島三郎は自分で自動車を改造し、いち早く機械化を図りました。常識にとらわれない柔軟な発想と技術で、現在に続くたかしま農場の基盤は作られてきたのです。
3代目となる上島孝治は、幼少期からの機械好き。早くからトラクターを操縦し農作業の手伝いを始め、そして小学6年生の頃にはすでに「この農場を継ぐんだ」という思いを抱いていました。「好き」という原動力と、長年にわたる経験を活かし、現在もおいしいお米づくりに精力的に取り組んでいます。
元々は作業療法士として東京、高知、札幌と転々とし、お米づくりとは縁のない生活をしていた4代目・一也。結婚と子どもができたのを機に深川へ戻り、たかしま農場を継ぐことを決心したのが28歳のときでした。生まれ育った深川のお米に対する情熱は確かで、若い感性を武器においしいお米づくりの研究と新たな試みを続けています。
卵かけご飯といえば作り方や味付けにそれぞれの流派がありますが、私たちたかしま農場は「ご飯に直接パカっと卵を落とす」「味つけは醤油を一回し」のシンプルスタイルが基本。忙しいときにサッと食べられるだけでなく、この作り方ではご飯と白身が混ざってメレンゲ状になり、ふんわりとした食感を楽しむことができるんです。
また、前回紹介した納豆を卵かけご飯と組み合わせるのもおすすめ。その場合は醤油ではなく納豆に付いているタレをそのまま使用するのですが、仕上げに塩胡椒を加えることで、タレの甘味と調和して味わいに深みが出ます。いつもの卵かけご飯をさらに美味しくするアレンジ、みなさんもぜひ試してみてください。
ふっくりんこ
FUKKURINKO
粒が大きくしっかりとした食感の ふっくりんこは、卵と混ぜてもお米のおいしさを感じることができます。
お米に納豆の組み合わせは定番中の定番ですが、シンプルだからこそお米の味わいが引き立ちます。たかしま農場流、納豆をおいしく食べるためのポイントは、タレを入れる前に十分にかき混ぜること。水分量が少ない状態でかき混ぜることで納豆菌が全体に行き届き、粘りが強くなるのです。実はお米づくりにおいても同じように、田んぼの土をよくかき混ぜる作業があります。これも多くの酵素を土に取り入れるための大切な作業です。
また発酵食品である納豆は、現代人に不足しがちなビタミンや食物繊維など栄養が豊富。無農薬・無化学肥料にこだわっているたかしま農場のお米にプラスして、おいしく健康的な食事を意識してみてはいかがでしょうか。
ななつぼし
NANATSUBOSHI
粘り気のある納豆を最大限に味わうには、さっぱりしていて粒感がハッキリしている ななつぼしがオススメ。
たかしま農場の塩麹は、お米農家ならではのこだわりが詰まった、いわば「お米ファースト」の塩麹。おいしさはもちろん、白米ではなく7分づき(玄米の糠層と胚芽を7割取り除いて精米すること)のお米を使用しているため玄米の栄養素が失われず、とっても体にいいんです。そのこだわりの塩麹に旬の秋鮭を漬け込んで焼いた塩麹焼きは、身がふっくらと焼き上がるのが特徴。醤油などで味付けをしなくても、塩麹の優しい塩味と甘味でご飯が進みます。
採れたての新米と、旬の食材。この時期だからこそ楽しめる組み合わせで、味覚から秋を感じてみてはいかがでしょうか。
ゆめぴりか
YUMEPIRIKA
「そのまま食べてもおいしい」ゆめぴりかは、新米だとよりその味わいが引き立ちます。シンプルな味付けのおかずと相性抜群です。
「日の丸弁当」に代表されるように、古くから日本食に欠かせない存在として親しまれてきた「梅干し」。たかしま農場でも梅干しはご飯のお供として定番で、梅の産地として有名な和歌山県から取り寄せて食べているほどこだわりがあります。梅干しにも様々な種類がありますが、私たちが気に入っているのは、塩味が強すぎず甘みを感じる梅干し。お米の持つ本来のおいしさを引き立ててくれるのがポイントです。
また、梅干しの酸味には食欲を増進させる効果があるため食事の最初に食べるのがおすすめです。気温の変化が激しく、つい体調を崩しがちな季節の変わり目。食欲が湧かない時にも梅干しは強い味方になってくれます。
ゆきさやか
YUKISAYAKA
名前の通り雪のような白さが際立つ ゆきさやかは、程よい粘りが特徴。そのまま食べるのはもちろん、おにぎりにもおすすめです。